そして、ひたすら私を泳がせていたのだと思います。
ただ、黙っていられないモラハラ夫は、突然の電話や、昼間急に帰ってきたり、お風呂に入っているときいきなり開けたりと、今思えばそれは何かを疑っているかのようにも思いました。
きっと、私が楽しくしていることが、本当におもしろくなかったのだと思います。
そして、にやりとした表情で私を部屋に呼んできたのです。
つづき
↓
私はモラハラ夫の部屋に行きました。
心もぐったりし、冷めた目で私は、なに?と言いました。
なんだのそ態度はというような顔をしたモラハラ夫は…
お前、オレが何も知らないと思ってるのか!
と勝ち誇った顔で少しニヤッとしたようにも見える表情で言ってきました。
なにが?というように私が言うと、
俺は全部知ってんだよ!とヤクザのような口調で言ってきました。
お前に探偵をつけてたんだよ!証拠だすか?と、もう完全にヤクザでした。
ああ、そうだったんだ…私がなんとなく感じていた盗聴されてるかも…と子供たちと話していた直感はやっぱりそうだったんだ…と思いました。
私は、いい!とクビを振り、そんなの見なくてもわかってる。と言いました。
お前、どういうつもりだ!とモラハラ夫は大きな声で言いました。
あやまれ!誓えよ!そうしたら、許してやるからよ!私の座った椅子の横にきて、私の顔を覗き込むようにして言ってきました。
私は黙ってしまいました。
ああ…また尋問だ…怖い…
体が震えました。
どうしようというより怖い気持ちが先にきて涙が溢れてきました。
モラハラ夫は、私に、誓えよ!もう会わない、子供たちのために、もう会いません、てここで誓え!!!と大きな声で言ってきました。
お前のせいで家族がバラバラになるかもしれないんだぞ!
誓えよ!もう絶対会いませんて!
ハッキリ言えよ!
子供が可哀想だろ!お前の不倫のせいで離婚したら!
捲したてるように言ってきました。
私は、声が出ませんでした。その代わりに涙だけが溢れてくるだけでした。
心の中ではたくさん言いたいことが出てくるのに、声になりませんでした。
言おうとしても声がでず、涙しか出ないのです。
それと同時に、モラハラ夫からの捲し立てる言葉で私が何かを言う合間もありませんでした。
その時言われた言葉はもう覚えていません。
私の内心は、会わないなんてできない…もう無理…と思っていましたが、声が出ませんでした。
そして、涙がぼろぼろ流れてきてただただ泣くことしかできませんでした。
誓えない私にイラついたのかモラハラ夫は、なぜ誓えない?そんなに奴のことが好きなのか?なぁ!答えろよ!
私はやっとの思いで、ごめんなさい…とだけ言いました。
ごめんなさい。今こうして思い出しながら書いていますが、あの時はいっぱい言われすぎて本当に覚えていないのです。
どう言われたか、一方的にたくさん言われすぎて、ところどころしか覚えてないのです。
人って忘れる生き物なんだな…て思います。
特に嫌なことというのは忘れることができるんですね。あまり覚えていないのです。
あの時の恐怖感だけは覚えているのですが、言われた言葉はところどころしか覚えていないのです。
私が悪いのはわかっています。
私の自己肯定感の不足による承認欲求が不倫という結果になってしまったのだと今は思います。
また、話を聞いてもらえない、わかってもらえない、バカにされるなど私の気持ちがいつも置き去りで、一方的に理不尽なことを言われることからの孤独感からの行動だったことは今になってわかることであって、その時はただ感情のままだったことに否定はしません。
でも、私は喉に詰まる声を振り絞り言いました。
私が今まで、どんなに辛かったか…わかるわけないよね。
毎日嫌味を言われて、何かあれば、お前は汚ねえ、ジジイとでもやれるもんな!って、結婚してからずっとそればっか言って、あなたがやってることはモラハラだから!
と、ぼろぼろ涙を流しながら、やっと出る喉からの声をふり絞り叫びました。
きっと何十年も死ぬまで言われ続けるんだろうね。そんなの私耐えられないから!だからここを出る。
はぁ?言ってない時だってあっただろ!ずっとは俺は言ってないね。
もう、毎日言ってたとかいう話をしている訳じゃないし、そんな断片的な話をしているのではなく、この18年間を通してのことを私は言っているのに…と、もう話にならないと思いました。